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地域のイマ、とコレカラ…『第十五回 横浜市戸塚スポーツセンター 副所長 後藤 喜彦さん』

新型コロナウィルスによって戸塚の人々のイマがどのように変わったか、コレカラどうなっていくかインタビューを通じて見つめます。第15回目は横浜市戸塚スポーツセンター(http://www.yspc.or.jp/totsuka_sc_ysa/)後藤 喜彦(ごとうよしひこ)さんです。1984年開館、長く戸塚のスポーツ文化の拠点となっている戸塚スポーツセンター。今年度は新型コロナウィルスのワクチン集団接種会場として対応を求められる中、副所長の後藤 喜彦さんに、今後の展望について伺いました。

 

まずは戸塚スポーツセンターについて教えてください。

後藤 喜彦(以下、略):歴史的には1984年開館で、今年37年目を迎えました。2年前、私が副所長に就任した時は35周年を迎えました。周年時には毎回お祭りみたいな大きなイベントを開催していますよ。

―歴史を感じますね。何か37年の間で変わったことなどはありますか。

変わったことというと、最近第一、第二体育室に冷暖房が付きました!2019年度中に工事をしまして、他にも吊り天井の改修工事や館内の照明がLED化されたりしました。館内はかなり明るくなりましたよ。特に冷暖房に関しては、以前まではサウナ状態に近いくらい暑かったので快適にご利用いただけると思います。

  

 

●横浜市戸塚スポーツセンター外観(〒244-0816 横浜市戸塚区上倉田町477番地)

  

 

●第一体育室の写真。奥に見える緑色の壁が「除湿型放射冷暖房」

―後藤さんが戸塚スポーツセンターで働くきっかけを教えてください。

実家が金沢スポーツセンターの近くにあり、小さい頃からスポーツセンターが本当に身近な場所だったということがあります。小中高と色々なスポーツを経験してきましたが、大学時代の専攻は数理情報工学科という畑違いな環境で、SEを目指していたんですよ。実は、内定ももらっていたんですけど、いざインターンに行ってみると、ちょっと性格に合わないなと(笑)。その傍らで、大学4年の時に金沢スポーツセンターで1年だけアルバイトをする機会がありました。そこでの仕事は楽しくて、「ここが落ちつくなー!」と思ったんです。当時、金沢スポーツセンターで所長をしていたのが、現在戸塚スポーツセンターで所長を務めている有賀所長でして、有賀所長から紹介されたのが職員になったきっかけです。まさか、今こういう立場で一緒に仕事をするとは思ってなかったですね。

 

スポーツセンターは僕にとって、トレーニングだけでなく色々なスポーツをやったり、時にはロビーで遊戯王カードで遊んだり(笑)、たくさんのことを経験してきたので、馴染みがある場所なんです。第2の家みたいな感覚で、利用者の皆様とお話ししたりするのも本当に楽しいです。スポーツを通して人と出会う楽しみに気づいて就職したという気持ちです。

―コロナ禍が始まった昨年はどのように過ごされましたか?

スポーツ施設として、感染を拡大させてはいけないという目標を持って運営していました。教室の募集人数を制限したり、手指消毒用のアルコールを色々なところに置いたり、本当に些細なことを地道にやってきたという感覚はあります。当館は2019年度には工事がありましたし、コロナ禍になって更に半年休館になったので、やっぱり見かけなくなった常連の方もいましたね…。

 

新しく始めた活動としては、昨年の10月に子育て世代に向けた親子体操をZOOMで行いました。周知はあまりできませんでしたが、それでも参加してくれる方がいて嬉しかったです。他は、パラリンピックの種目のボッチャですかね。ボッチャは参加者どうしの距離も保てるし、老若男女すべての人が楽しんでできるスポーツです。昨年10月と今年3月にボッチャのイベントも実施しましたが、地域の方々も来てくださって、とても楽しかったです。昨年の収穫は大きくいうとその2つかなと思います。

  

 

●コロナ禍以前の教室の様子。たくさんの方々が参加していた。

―利用者の皆様からリアクションがあったのは嬉しいですね。コロナ禍が始まってからの皆様の様子はいかがでしたか?

利用者の皆様は、とても元気に利用されておられました。やっぱりスポーツをやりたい、体を動かしたいという気持ちがあると感じましたね。意外と教室募集をしてみたら満員になるくらいまでに来ていただけたりとか、特にご高齢の方向けの教室は定員を超える応募人数が来たりだとか、健康に対する意識が強いんだなと感じます。コロナ禍で、そういう気持ちの部分を大事にするのがスポーツセンターの役割だと改めて思いました。地域の方の「少しでも体を動かしたいという思いを絶やしちゃ駄目だ」という気持ちの部分を繋ぎ止める施設なのかなと思います。

―名言ですね。利用者様の気持ちを考えると「何かしたい」という芽がコロナ禍で伸びてきているはず。

そうなんですよね。感染を拡大させちゃ駄目というところを大前提にしてしまうと消極的になってしまうのですが、やっぱり大事なのは利用者様の気持ちなのかなと思います。諦めさせちゃ駄目です。できる事から少しずつやっていこうと前を向いていただくことが大事だなと思うし、スポーツセンターはそういう施設だと思いながら運営しています。ただそれも今はできていないんですけどね。

  

 

●入口には「ワクチン集団接種会場」の看板が立てられている。

―現在は、新型コロナウィルスのワクチン接種の為に施設の稼働が停まっていますね。

稼働が停まったのは4月1日からでした。結構、急な話だったので大変ではありましたけど、現在ではこのワクチン接種に関して、もっと館としてプラスに考えていこうと職員一同思っております。その中の一つが、今までスポーツセンター自体に来たことがなかった新しい方々に提供できるものはないかを考えてみること。初めて施設に来館される方にとって施設に入ること自体が壁なんだと聞いたことがありまして、もしかしたらそれが今回のワクチン接種で解消されるのではないかと思いました。まだ準備ができていないんですけど(インタビュー当時)、施設や教室のチラシを置いて、「スポーツセンターではこういうことをやっているんですよ」というのをアピールすることで興味を持っていただき、新たな利用につなげていければと考えています。

 

後は、ワクチン接種が終わったら通常の開館ができるので「天井工事も、ワクチン接種も終わればもう当分お休みはございません。だから、また来てくださいね!」と、お客様にはそう伝えています。

―最後に、今後のさくらプラザとの連携についてお話を聞かせてください。

やっぱりスポーツと文化っていわゆる対極なイメージがあると思うのですが、文化関係の人たちにはスポーツってこんなものがあるんだよ、簡単にできるものもあるんだよということを知ってもらいたい。また、逆に、スポーツ関係の人たちも文化を知ってもらいたいですね。というのも、今若い世代の運動離れというのが結構深刻なんです。僕ら若い世代、20代、30代はコロナ禍になってから特に家を出ないし、僕もこの仕事していなかったら多分太ってしまっただろうなと思います。楽しく運動することに興味を持てる”きっかけ”は色々な所に置いておきたいですね。スポーツや音楽は、やっぱりそのような”きっかけ”がないと観ないと思います。僕は、施設同士で持っている事業などをシャッフルできればいいなと思っていますね。ニーズが違うことが新しいきっかけを生みそうですし、僕たち自身もやっていて楽しそうです。僕自身もクラシックコンサートを聞くきっかけがあったら嬉しいです!

 

 

※掲載内容は2021年5月のインタビュー時のものです。

(取材・文:小野 良)

戸塚区民文化センター さくらプラザ