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地域のイマ、とコレカラ…『第二十八回 株式会社ブロケード エリアマネージャー 三根 翔太さん』

新型コロナウイルスによって戸塚の人々のイマがどのように変わったか、コレカラどうなっていくかインタビューを通じて見つめます。第28回目はフリーペーパー「戸塚新聞」でおなじみ、株式会社ブロケードのエリアマネージャー 三根 翔太さんです。東戸塚商店会にも加盟し、日頃より街との関わりが深いブロケードさんの、コロナ禍ならではの取組みなどを伺いました。 

 

●株式会社ブロケード エリアマネージャー 三根 翔太さん

―株式会社ブロケードさんの企業活動についてお聞かせください。

三根 翔太(以下、略):主な活動として、ジモトをもっとオモシロク∞街の再発見≠テーマに、2008年6月からフリーペーパー「戸塚新聞」を月に一度発行しており、毎月特集を組んで地域のお店を紹介する他、広告を出稿いただいている企業などの情報を掲載しています。スタッフそれぞれが取材に行き、原稿を作り、誌面をレイアウトするなど、すべてこの社内で完結させているんですよ。読者ターゲットとしては地元が生活圏である30〜40代くらいの女性がメインですが、50〜60代の男性もよく手に取ってくださるようです。

 

●フリーペーパー「戸塚新聞」
 

この「戸塚新聞」は、もともとは社名と同じく錦織≠ニいう意味を持つ「ブロケード」という誌名でした。過去には「ブロケード 〇〇版」のように、戸塚、上大岡、茅ヶ崎、都内は自由が丘など各エリア毎に発行していたんです。

始めは当社で発行エリアを拡げていき、その後は地域毎の制作会社に託していました。ただ、その制作会社が事業から撤退してしまうと引継ぎ先がなくなってしまい、最終的に残ったのは戸塚版だけだったんです。そこで、初めて冊子を目にする人にもパッと中身がわかるように、6年前くらいに「戸塚新聞」という冊子名に変更しました。他にも候補は挙がっていたのですが、株式会社ブロケードではもともと「戸塚新聞」という地域情報を掲載するWebサイトを作っていたので、せっかくだから名称を合わせよう! という社内の意見もあり、決まりました。

毎号集めてくれている方もいるようで、時々貰えなかった号の問合せがあります。在庫があればお送りできますよ。「戸塚新聞」の他には、Webやチラシ制作も請け負っています。

―三根さんはもともと戸塚のご出身と伺いました。どのようなご縁でブロケードに入社されたのでしょうか? また、戸塚の好きなところを教えてください。

はい、東戸塚出身です。もともとは、漠然とですが文章を書くような仕事がしたいと考えていたんです。そんな時に「ブロケード(現・戸塚新聞)」を偶然手に取ったことがきっかけで、地元の会社だとわかり連絡をして働き始めました。このような仕事をしていると知り合いに繋がることも多いですし、何をするにしてもこの地域が良くなったらいいな≠ニ思っています。

戸塚の好きなところは、駅前から少し移動すると自然があるところですね。舞岡公園だったり、戸塚区外になりますが大池公園(旭区)だったり……。昔は物思いにふけりたい時によく行っていました(笑)。あとは、居心地が良いところも好きです。ずっと地元で働いているので人との繋がりも増えましたし、何か悩んだ時はあの人に相談しよう≠ニいったことができるので活動しやすいと感じます。

―2020年春頃から始まったコロナ禍では、会社の状況はいかがでしたか?

2020年の4月頃まではなんとか通常どおり制作を進めていました。しかし5月頃になると、特に飲食店や狭い空間で行うスクールなどの広告を控える動きが出てきましたね。その時期、飲食店は行くこと自体が良くない≠ニいう風潮もありましたし……。

「戸塚新聞」は毎月各駅で行き交う方に配布をしていたのですが、6月頃になるとそういった接触≠ノあたることも良くないのではという話に社内でなり、6月のみ実質休刊し、Web版のみ公開という形にしました。

7月以降はどうにか発行していましたが、広告収入も少ない状況がずっと続いていて……。緊急事態宣言などの発令があるかどうかも間際にならないとわからないので、一度解除されてもまた発令されると次号はどうしようと困ってしまいましたね。2020年は毎月そのような状態でした。

2022年に入り、ようやく少しずつ以前の状態に戻ってきたという感覚はありますが、積極的な営業活動もあまりできないなど、まだ元通りとは言えないですね。

―そのような状況で、ブロケードの皆さんはどういった活動をされていましたか?

営業も取材もできず、何もすることがないという時期もあったので、2020年は思い付きで新しい企画をやってみました。まず1つは、テイクアウトできる飲食店の情報を集めた「戸塚テイクアウト デリバリー」というサイトです。「戸塚新聞」でも同様の特集を組んだのですが、一覧で店舗情報を見られるようなサイトを作りました。

2つ目は、「戸塚新聞 SNS解放」です。こちらは、戸塚新聞のTwitter・Facebookのアカウントで、情報を紹介する無料サービスです。お店などの情報や写真を送ってもらって、「こんな情報がありますよ」と投稿していました。当時はとにかくみんな困っていたので、何か助けになればと思いまして……。紹介依頼はたびたびありましたね。

 

●WEBサイト「戸塚テイクアウト デリバリー」

―ブロケードさんは「東戸塚商店会」にも加盟されていますね。

はい。イベント事があれば会社として手伝っています。この2年はほとんど集まれていなかったですが……。

コロナ禍にあった2020年は、商店会発案で横浜市に補助金をもらい「東戸塚イーツ」というサービスを始めました。(※現在はサービス終了)これは、商店街のスタッフが協力して東戸塚にある飲食店から注文者へ商品をお届けするシステムで、我々ブロケードが作りました。当日の締切時間までに受けた注文を取りまとめ、LINEグループに配達員募集を呼びかけ、最適な配達ルートを作り、翌日バイクや車でまわってもらう。その配達員LINEグループはふだん飲食店で働いているアルバイトさんも参加してくれていたのですが、コロナの影響で減ってしまった勤務の代わりになるという意味合いもありましたね。ただ、「翌日配達に行ける人がどうしても見つからない!」ということもあり、とても大変でした(笑)。その場合は商店会の大人チームに頼んでいました。

東戸塚商店会は、誰かが話を持ってくるとみんなで協力して頑張るし、できることはやろうという雰囲気がありますね。

 

―今後、ブロケードさんとして始めたいことはありますか?

読者個人の方ともっと関わりを持ちたいですね。これはコロナ以前からの課題ではあったのですが、我々はお店や団体とは繋がれても、いわゆるエンドユーザーとはなかなか繋がる機会がなくて。誌面への反応もお店づてにしか聞くことができません。今「戸塚新聞」には、「ペット自慢」という読者投稿コーナーがあるのですが、それ以外にも読者と冊子を通じて繋がれるようなページを作りたいと考えています。ちなみにこの「ペット自慢」は最近とても人気で、投稿してくださる方が多いんですよ。

それから、地域で活動しているサークルやスポーツチームのメンバー募集、紹介なども今後できたら良いなと考えています。

―さくらプラザでは「動画公開サポート(※)」というサービスをこの春から始めたので、そちらと連動しても面白いかもしれないですね。QRコードを掲載して、ここから活動動画も観られますよ≠ニいうように。 それでは最後に、戸塚のみなさんにメッセージをお願いいたします。

コロナが少し落ち着いてきて、ようやく取材に行ける範囲も拡がってきました。ぜひ「戸塚新聞」をお手に取っていただき、興味があるところがあれば足を運んで戸塚の街をもっと知って好きになってもらえたら嬉しいです。おすすめのお店などがあれば、いつでも募集していますのでぜひ情報をお寄せください!

 

 

株式会社ブロケード

〒244-0804 横浜市戸塚区前田町505-8 グリーンショッピングセンター内

TEL:045-392-9994

info@brocade.co.jp

  

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※掲載内容は2022年6月のインタビュー時のものです。

(取材・文:桑田 春花)

戸塚区民文化センター さくらプラザ