地域のイマ、とコレカラ…『第五回 畠山 由美さん』
新型コロナウィルスによって戸塚の人々のイマがどのように変わったか、コレカラどうなっていくかインタビューを通じて見つめます。今回は、練習室でヨガ教室を開催していらっしゃる宮南 康子(みやなみ やすこ)先生、畠山 由美(はたけやま ゆみ)様にインタビューを行いました。お二人の活動はもちろん、新型コロナウィルスの影響や、さくらプラザに求めることについてお話を伺いました。
宮南 康子(みやなみ やすこ)先生 | 畠山 由美(はたけやま ゆみ)様 |
―お二人の活動を教えてください。
畠山 由美(以下、畠山): 先生のご友人から声をかけていただいて、宮南先生が指導する形でヨガを教えていただいています。 活動期間は長く、もう4〜5年くらいになります。 以前は他のスタジオを利用していましたが、駅から近くキレイなので、今はさくらプラザさんを使わせてもらっています。
―新型コロナウィルスの影響でどのように活動が変化されていますか?
宮南 康子(以下、宮南): 他の活動団体さんも同じような状況のようですが、生徒さんの参加人数が大きく減りました。 閉じられた空間に入ることに抵抗があると思いますので、仕方がないのかと思います。 この期間にオンラインでのヨガ教室も行っていますが、ご家族がテレワークのためにパソコンを長時間使っていたりして、パソコンが自由に使えなかったりと、なかなか大勢の参加は難しいようです。
―新型コロナウィルスの影響で困ったことはなんでしょうか?
宮南: コロナ禍以前にご一緒したヨガと比べると、マスクを着けての指導ではどうしても限界があります。 呼吸法の中には飛沫を気にしなければならないような呼吸法もありますので、本来の呼吸法を全て実践することもできません。 畠山: 本来であれば同じ空間で大勢の人がヨガを行うことで、人と人のエネルギーが交差して、それが積み重なって、その相乗効果から得られる特別な感覚があるのですが、今は 参加人数が少ないことや、マスクをしていることによる違和感・ストレスから、その感覚に到達すること自体が難しい気がしますね。 宮南: 本来のヨガの素晴らしさを伝えられないもどかしさはありますね。 畠山: あと、コロナのせいで、さくらプラザさんが利用できない期間は本当に困りましたね。 毎日のように館が再開していないかホームページで確認していましたから。
―新型コロナウィルスの終息後に始めたい活動はありますか?
宮南: 早くコロナによる制限を無くした、ヨガの姿に戻したいですね。 それまでは、私たちのような活動をSNSで発信するなどして、ヨガの文化を途絶えさせないようにしたいです。 とにかく今は、細々とでも継続することが大切だと思っていますね。 近頃公園や海辺で行うものなど、ヨガが多様化していますが、これらの新しいヨガはストレッチやフィットネスの色合いが強いようで、それはそれでいいと思いますが、 最近、インドのモディ首相がヨガを守る運動を始めましたが、私たちもこれと同じ考えですね。例えば日本の国技が本来の姿と違った形で海外に伝わってしまったら、「そうじゃない!」って言いたくなるのと同じです。 インドにおけるヨガにはインド政府公認の厳格な資格があり、そこにはしっかりとした精神世界の規定があり、なかなか日本人では合格できないものです。日本では片岡鶴太郎さんの合格が有名ですね。 私たちも心と体が伴ったヨガを続けていきたいと思っております。 ちょうど日本における柔道や空手のような感じでしょうか?日本古来の武道のように、体と同時に精神も大切にするといったような。 ここは21世紀の日本ですがこれからもインドの古典になるべく忠実なヨガを学んでいくよう活動していきます。 きっとコロナ禍が終息しても残っているものこそが「必要とされている」証なのかなと思っています。
―さくらプラザに求めるものはなんでしょうか?
畠山様: 駅が近くてキレイでスタッフさんの対応もいいので、今のままでいてください。 コロナに関しても、ここまでしっかり消毒していただいているととても安心して利用できます。 最近はお店や施設によってはコロナを警戒するあまりか、冷たい対応に感じてしまうこともありますが、こういった時こそ心のこもった対応が必要だと思いますね。
(取材・文:勝間田 努)
取材日:2020年8月