2017.11.13 アートマネジメント講座 Z「シンポジウム《指定管理の矛と盾》」
アートマネジメント講座Z シンポジウム《指定管理の矛と盾》
2017.11/13 [月] 13:30〜16:00 |
指定管理者制度は、「委託」とは全く異なり、指定という行政処分によって行政が行う業務を委任、代行する仕組みです。
この点が適切に理解されていない制度運営が散見されます。
指定管理者制度は骨格(スケルトン)はありますが、間取りや内装(インフィル)は各自治体に委ねられ、設置者の主体的政策によって制度として機能する仕組みです。
「制度政策」によって動的に制度を維持更新していく必要があるのです。
多くの矛盾はこの「制度政策」の無策が原因であり、対峙する矛と盾ではなく、それを使いこなす「政策」が極めて貧弱あるいは無い状態です。
すなわち、矛と盾が戦うのではなく、公の施設が創り出す状態、出力をより良いものとするために、その施設に固有の矛と盾を工夫し、改善していく、「制度政策」が必要なのです。
(株式会社 政策技術研究所 代表取締役 永山 恵一)
日程
2017年11月13日(月)13:30〜16:00 (13:15 受付開始)
※閉会後、30分間程度パネリストと参加者の交流会を行います。ぜひご参加ください。
会場
戸塚区民文化センターさくらプラザ・リハーサル室
定員
60名
料金
入場無料(事前申込優先/先着順/定員になり次第締切)
参加申込方法
9月25日(月)14時よりお申込みを受付けます。
電話・メール・窓口いずれかの方法にて、
【参加者名】【所属】【連絡先】【交流会参加の可否】をお知らせください。
TEL.045-866-2501(9:00〜21:00/第2火曜 休館)
※申込開始日9月25日(月)14時よりお送りいただけます。
企画・コーディネート
プログラム・出演者
○13:30-14:00 基調講演「今、指定管理はどうなっているのか?」
永山 恵一 株式会社政策技術研究所 代表取締役
鬼木 和浩 横浜市文化観光局文化振興課 施設担当課長(主任調査員)
○14:00-16:00 パネルディスカッション「矛と盾の関係を超えて」
《パネリスト》
草加 叔也 空間創造研究所 代表
永山 恵一 株式会社 政策技術研究所 代表取締役
鬼木 和浩 横浜市文化観光局 文化振興課 施設担当課長(主任調査員)
田中 啓介 株式会社 神奈川共立 施設管理部長
《モデレーター》
吉本 光宏 株式会社 ニッセイ基礎研究所 研究理事
出演者による事前アンケート回答
@ 横浜市の指定管理との関わり
・制度導入、公募・非公募選定、評価システムなどほぼ全施設に係る。/永山 恵一
・横浜市の文化施設の指定管理を所管している。/鬼木 和浩
・制度導入時に横浜能楽堂、横浜美術館等の審査員、
現在は横浜美術館指定管理者選定評価委員会委員。/吉本 光宏
・横浜市の先陣を切って「横浜市磯子区民センター」への制度導入支援をきっかけに、
既存施設の管理委託制度からの移行を支援。/草加 叔也
・民間企業として提案・協定・運営に携わる。/田中 啓介
A 私が考える指定管理の矛とは
・「状態に対する介入・インパクト」
理由:目的設定、制度設計、業務の基準等設定、選定、評価等の外的介入。/永山 恵一
・「文化的価値」
理由:地域における文化施設の存在意義を明確化できる。/鬼木 和浩
・指定管理は、設置者にとっても指定管理者にとっても、時には矛となり、時には盾となる制度である。
互いが矛と盾を意識せず、共通の目標を目指すことが望まれる。/吉本 光宏
B私が考える指定管理の盾とは
・「運用の仕組み・活動の状態」
理由:個別施設に適用される仕組み、運営や活動とその波及等の「状態」。/永山 恵一
・「行政的価値」
理由:経営の観点から効率的執行を実現できる。/鬼木 和浩
・「劇場・音楽堂等への政策提言能力」
理由:受け身の施設管理を効果的に実践するだけでなく、個々の現場の経験を踏まえ、
劇場・音楽堂を活かしていく提言を行う能力/草加 叔也
・「ミッションマネジメント」
理由:使命(設置目的)と法令を守ることで事業活動が守られる。/田中 啓介
お問い合わせ
戸塚区民文化センターさくらプラザ TEL.045-866-2501 FAX.045-866-2502
主催:戸塚区民文化センター さくらプラザ
(指定管理者:アートプレックス戸塚株式会社/運営:株式会社共立)