とつか未来創造プロジェクト
とつか未来創造プロジェクト
「『芸術による教育無償化』のこころみ」
「芸術で豊かな未来を創造する。」
さくらプラザは、芸術教育を必要とする子どもたちが、それぞれの置かれた環境によらず、社会的な支援のもとに優れた芸術教育を享受できる機会の提供を行います。
芸術によって次代を担う子どもたち一人ひとりのかけがえのない「個」を包み込み、また彼らの「こころ」と「からだ」の中に芸術が包みこまれてゆくことで、彼らの人生だけではなく、社会全体が豊かなものになっていくことを信じて行う取り組みです。
芸術は、たとえ社会の課題のすべてには応えられなくとも、その一部には貢献できるはずです。
例えば、教育の無償化。日本は、高等教育の無償化において、後れを取っていると言われています。義務教育課程では得られない芸術の専門教育も、無償では得ることのできない高等教育の一つです。
さくらプラザに、芸術の高等教育機関を作ることは容易なことではありません。しかし、子どもたちが日常的に優れた芸術に触れる機会や環境を創ることはできます。そこで子どもたちが得た経験は、本格的に芸術の高等教育を受ける次のステップへと彼らを導いていくはずです。
すべてではなく、ほんの一部。とてもわずかなことしかできないけれど、そこに芸術の力が活かされれば、とても遠大な一部になるに違いありません。
さくらプラザは、青少年育成事業の受益者負担ゼロに取り組みます。
「次代を担う子どもたちに、優れた芸術を無料で提供するために…」 芸術文化は、林業に譬えられることがあります。 〈祖父さんや親父が植えた木を伐って俺が飯を食い、俺が植えた木で、子供や孫が飯を食う。〉 芸術家を新たな価値を生み出す木々に例えるならば、その苗木が子どもたちです。 その苗木を育み、未来へと受け渡していくことが、今を生きる私たちの仕事です。 芸術は、社会が抱える課題をたちどころに解決することはできません。 けれど、一人ひとりが抱える荷物を少しだけ軽くしたり、「抱え続ける元気」や「下ろしてしまう勇気」を持つきっかけになるかも知れません。 そうやって一人ひとりに作用することで、少しずつ社会全体に影響していくものです。 芸術文化振興は、長い長い時間をかけてようやく収穫を迎えることが出来る遠大な公共事業です。 そこにはとても多くの時間と多くの人々の支えが必要です。 苗木を大切に育てなければ、我々はいつか芸術を享受することが出来なくなってしまいます。 未来の芸術を担う豊かな林である子どもたちに、優れた芸術教育や芸術鑑賞の機会を無料で提供するための支援制度を創設します。 この遠大な事業に、一人でも多くの方がご参加くださることを願っています。 戸塚区民文化センターさくらプラザ 初代 館長 田中 啓介 |