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地域のイマ、とコレカラ…『第七回 湘南とつかYMCAウエルネススポーツクラブ 永塚 嘉子さん』

新型コロナウィルスによって戸塚の人々のイマがどのように変わったか、コレカラどうなっていくかインタビューを通じて見つめます。第7回目は湘南とつかYMCAウエルネススポーツクラブ( https://www.yokohamaymca.org/facility/totsuka-well/) の永塚嘉子(ながつか よしこ)さんにインタビューを行いました。湘南とつかYMCAさんとは、今年度さくらプラザとも協力をする予定でしたが、コロナ禍によって中止となってしまいました。コレカラに向けて、改めて湘南とつかYMCAさんと、そこで働く永塚さんの思いを深掘りしてきました。

―湘南とつかYMCAさんはどのような施設ですか?

湘南とつかYMCAには各階ごとに様々な施設が備わっています。1階には乳児保育園やプール、2階には英語や書道の学習施設、3階には小学生の子供たちが帰ってきて過ごす学童クラブ、4、5階は将来スポーツインストラクターや保育士を目指している学生がいる専門学校といった具合ですね。建物の中にはスポーツクラブもあり、私はそこの担当をしています。スポーツクラブでは大きく分けて、大人のプログラムとキッズプログラムがあります。大人のプログラムでは自由にプールで泳いだり、マシンで運動したりとか、指導者がいる水泳のレッスンを受けたりできます。その他、足腰に不安がある方向けの水中健康体操や、スタジオでは足腰強化プログラムなどを行っていますね。キッズプログラムでは親子でプールに入るベビースイミングや、2歳児から幼稚園に入る前に保護者から離れる母子分離の練習を行う2歳児のプレスクールなどがあります。

施設の中でも、プールは水深60cmから4 mまで床が動くのが売りです!専門学校の学生がダイビングの資格を取るために水深が深い状態で練習をしたり、あとはアーティスティックスイミングの子供たちは水深1.2mで練習していたりしますね。他にも、プールの中央あたりを境に水深を変えることができるので、半分は子供のクラスをやって、半分は水中健康体操の大人が使って…などといった使い方もできますね。

 

●湘南とつかYMCA(〒244-0816 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町769−24)

―コロナ禍で体制がどのように変化されていますか?

4、5月はスポーツクラブを開講できませんでした。スポーツクラブでクラスターが発生した例もあったので、世間の印象も良くなかったのです。退会や休会される方も多かったです。それでも、休会されている方が少しずつ戻ってきてくださっているのはありがたいですね。現在は、お客様に健康チェックカードを一枚ずつお渡しして、ご自宅で体調をチェックしてから来館してもらうようにしていますが、受付カウンターでも検温を行っています。手指の消毒はもちろん、館内でも使用したところを消毒したり、入口と出口を分けたりと徹底しています。今後は徐々に人が戻ってくることを考えて、それに合わせた体制に変えていかなければいけないですね。 今までロッカーは使ったところを一つずつ消毒していましたが、そういったところをもう少し効率化していかないといけないのが懸念です。スタッフは今の業務があり、さらに感染症対策の業務は増えますし、安全に気をつけて行わないといけない。多忙だからといって手を抜いて感染が起きてしまってはいけないので気が抜けないです。

それでも、お客様からは「私たちもそのつもり(感染症対策に協力するつもり)で来ているから大丈夫よ」とか、私たちが掃除していると「いつもありがとうね」と声をかけていただけるので、とてもありがたかったですね。

 

●普段は机や椅子が設置されているスペースも接触が起きないよう工夫されていた。

―イベントの開催についてはいかがですか?

イベント系もコロナ禍以降全然できていないのです。YMCAには「みつかる。つながる。よくなっていく。」というスローガンがありますが、色々な人に来てもらって、人と人とを繋いで、それを生活の一部にしていくという理念を持っています。「YMCAで今日何かやっているからいこう!」と思ってもらえたらいいのですが、そういう単回のイベントもこれまではできませんでした。

今後は、11月3日に毎年開催しているバザーを開催できるよう調整しています。(2020年10月末時点で中止が決定しました。)これは戸塚東口商店会と一緒に開催している「YMCA・い〜とつか祭」といって、例年、スポーツクラブもお店を出したり、アーティスティックスイミングの発表会をやったりしていました。YMCAの施設の中に入ればスタッフがお店を出している、外に出れば地域の人たちがお店を出しているという交流ができていたんです。この施設で毎月商店街の人が集まる定例会が開催されているのですが、毎年ぎゅうぎゅうになるくらいのイベントなので、密を避けるために良い方法がないかとアイデアを出し合っています。地域の方もすごく楽しみにしてくれていますし、協力できることは積極的にやっていきたいと思います。

 

●過去に開催された「YMCA・い〜とつか祭」の様子。

 

―コロナの終息後はどのような活動をされたいでしょうか?

またスポーツクラブの話になりますが、本来は毎季節ごとにキャンプをやっています。今年の夏も一応やったのですが、近場の三浦YMCAや富士山YMCAなど、YMCAが持っている施設だけにしました。泊数も中・高生くらいなら通常1週間くらい行くところを3泊に、小学生なら2泊に減らすなどの対応をしました。しかし、食事を共にすることはできなかったり、今までだったら布団を並べて寝ていたのを、距離を開けなくてはいけなかったりといった対応も必要でした。ただ、それでも楽しみにしてくれる子たちが多いことには気づかされました。冬と春には例年だとスキーキャンプがあり、「今年の冬のスキーキャンプはどうなりますか?」と聞いてくれている子たちもいるので早く再開したいです。

―お仕事をされている中で感じるやりがいを教えていただけますか?

人と繋がれることはすごく楽しいことだと思っています。私もここで10年ぐらい勤務しているのですが、そうすると0才だった子が10才になっていたりとか、兄弟だったら、今までお兄ちゃん・お姉ちゃんが通っていた子の下の子も通ってきてくれたりとか、そういうのがとても嬉しいことだなって思います。保護者も、実は孫が通っていますとか、おじいちゃん・おばあちゃん世代の人が「安心だから」とここに通わせてくれたりすることも嬉しいですね。人の繋がりでいうと、私は今スポーツクラブにいますけど、学童の子どもたちがプールにも来てくれるし、専門学校の学生が将来インストラクターになりたいからと普段のクラスに実習で入ります。そうすると、スポーツクラブのお客様だけでなく、子どもたちや、学生、色々なスタッフとの繋がりを感じられます。自分がスポーツクラブに就職したからではなくて、色々な人と色々なことができるから、違う目で物事が見えるなと思います。

もう10年仕事をしていますが、同じ年はないというか、新たな気持ちで仕事ができるという感覚はありますね。でも、それは私だけじゃなくて、周りの職場のみんなが近いところにいてくれるからできることだと思っていますし、ボランティアに来てくださる方や会員の皆様がすごく温かいからできていることだなと思っています。だから「毎年同じことはないから楽しい」というのは、私にとってのやりがいかもしれません。

 

(取材・文:小野 良)

戸塚区民文化センター さくらプラザ